次の一斉移動に備えて 愛知県森林公園でアンテナ調整 & 運用
滋賀・福井一斉移動運用でいろいろ話を聞いて実感したのが、アンテナの強化。アクティベーターのみなさん、理論と経験の両面で素晴らしいものをお持ちでした。私もいろいろ実験したくなり、アンテナを調整しながら交信もできるPOTA対象の公園はどこがいいか、探しました。

自宅からいちばん近いPOTAの小幡緑地公園は、二人のすごいアクティベーターがいつも運用していて、多くの局と交信されています。ほんとにすごくて、驚きの交信数、追い付けません。愛知県森林公園が比較的近くて移動運用しやすそうです。
駐車場は8時にオープンになり、17時に閉まります。今までの経験から、比較的すいていることが多い感じ。
アンテナの調整などを、あまり他の公園利用者に迷惑をかけずにできそうなので、FBです。
余談ですが、昔よくここのテニスコートでプレーしていたので、親近感もあります。
公園の名前もいいですね。そのような感じで、3月20日と23日、移動運用しました。
■アンテナの調整
普段のように交信が中心ではなく、今回はアンテナの調整が主な目的になります。
モービルホイップでもそれなりに交信できますが、改造したモービルホイップでは、より遠くまで電波が飛んでいるような感じです。

一般の方が多く訪れる公園の駐車場では、V型ダイポールやワイヤーアンテナは設置しません。モービルホイップによる運用が精一杯です。なので、ほとんど私の移動運用はモービルホイップを使用しています。モービルホイップの改造を教えてもらった時は、大喜びでやってみました。これに十分満足していますが、国定公園など広い敷地の公園では、うまく場所を選べば比較的大きなアンテナを展開することが可能です。
アクティベーターのみなさんは、そのような場所で使用するために、モービルホイップよりも強力なアンテナを用意されています。特にEFHWアンテナが話題になっていますが、まだ私にはそのようなアンテナを展開するスキルがありません。
まずは、市販品のV型ダイポールアンテナ(VDP)を調整することにしました。
FT8用に調整してあったので、電信用の周波数に変更することが目的です。
アンテナチューナーCAT-300も導入したので、どれくらい運用が楽になるか、も興味のあるところ。
久しぶりにVDPを上げてみました。
第一電波工業のHFV5で、7、14、21、28、50MHzの5バンドにQRV可能です。
瞬時にバンドを切り替えられるので、移動運用やコンテスト、キー局運用などで威力を発揮します。
KCJのキー局をやった時も、このアンテナを使いました。

ただ、小型のため、同調する周波数範囲が狭く、結構調整が大変。
アンテナ先端部の長さを変えて調整しますが、少しの変化で周波数が動くので、何度もアンテナを上げたりおろしたりすることになります。
この日も、何度か上げ下げして、ほぼ素の状態で、電信の周波数帯に同調するように調整しました。
また、雨や周辺の影響で同調周波数が少々ずれても、CAT-300が最後に合わせてくれるので、とても快適・安心です。
■交信
調整完了後、さっそく、VDPでCQを出してみました。
閉園時間が迫ってきて、モービルホイップと比較する時間がありませんでしたが、
モービルホイップでは聞こえなかった際にVDPに切り替えて聞こえるようになり、スケジュールQSOが成立したことも経験しているので、場所など条件が設置を許せば間違いなく、VDPの方がより多くの交信を楽しめると思います。
SWRで苦労した場合、最後はCAT-300でチューニングして、SWRを落とせるので、安心感が絶大です。
FT8の周波数でも、十分チューニングできることもわかりました。
さあ実戦。
20日は95交信、23日は70交信できました。
まだまだ、強者アクティベーターの交信レートとは程遠いですが、大満足です。
次は、EFHWアンテナ、ワイヤーDPアンテナに挑戦してみます。
各局、今後ともよろしくお願いします。
■移動データ
・日時:2025年3月20日、23日
・移動地: POTA JP1922 / 公園アワードPK20-167
・所在地:愛知県尾張旭市 JCC2029
・運用周波数:7MHz / 10MHz / 14MHz / 21MHz
・運用モード:CW
・設備:FT-891M Mobile Whip 1.5mH / HFV5 3mH
DE JS2AZO
HPE CU AGN SN.
GL 73 & 88.