【CQ誌】アパマンでも無線は楽しめる!

ちょっと時間がたってしまっていますが、
CQ ham radio 2022年3月号の特集は、「アパマンハム最新事情」。

マンションに設置したアンテナ
自宅集合住宅のベランダに設置したアンテナ。ATUエレメントとモービルホイップ。先っぽにトンボが止まっている(撮影は夏)

アパートやマンションに住みながら、
大きなアンテナを上げられないなどのハンディキャップを克服し
アマチュア無線を楽しむ多くの話題が紹介されています。

私はマンションに住んでアマチュア無線をやっているので、
多くの制限を感じています。とても興味のある特集です。

アマチュア無線をマンションで楽しむ場合、
やはりネックになるのがアンテナです。

屋上を使わせてもらえる恵まれた場合以外は、
短波帯の八木アンテナなどの大型アンテナを建てることはほぼ無理でしょう。

屋上が許されても難しいですね。
多くの方が、厳しい制約を受け入れていると思います。

私がアマチュア無線用に自由に使えるベランダは、
2m×1.0mくらいの小さなベランダなので、

八木アンテナはもちろん、コンパクトなV型ダイポールアンテナも設置できません。
(何とか設置できないかの探求は続けているのですが...)

おまけに、近くのコンビニからと思われる
太陽光発電のインバータノイズに、激しくさらされています。

7MHz帯のSSBでの会話は、ほぼ難しい状況です。

スペクトラムスコープに表示されたノイズ
スペクトラムスコープには、バンド全域にわたるノイズが表示されている

しかし、7階建ての7階なので、20m高というところでしょうか、
高さの利点はあります。

この環境のなか、2つの方法を模索し、
それぞれのメリットを生かして、ベストではありませんが
なんとかアマチュア無線を楽しんでいます。

一つは、この小さなベランダでできる最大限のアンテナシステムを構築すること。
もう一つは、5kmほど離れた実家にリモート運用システムを構築して自宅から運用すること。

まずは、このベランダで構築しているアンテナシステムを紹介します。

繰り返しますが、2m×1.0mくらいの小さなベランダなので、
HFV5など小型のダイポールアンテナも設置できません。

ほとんど選択肢はなく、
モービルホイップアンテナや、釣り竿アンテナなどのワイヤーアンテナしか設置できない環境です。

そこで、アンテナチューナーAH4と、ATUエレメント(2mくらいのアルミのパイプをアンテナとしたもの)を選択しました。

・1本のアンテナで、3.5から50MHzまで、多くのバンドを楽しめること
・私のベランダでも設置できること
・リモートとは違い、目の前に無線機とアンテナがあるので、無線の臨場感を楽しみ尽くせること
・使用時以外は簡単に収納でき、台風が来ても安全安心。

がとても気に入っています。

やはり、目の前ですべてが完結する安心感、満足感はいいですね。

しかし当然、デメリットもあります。

・垂直系はノイズに弱く、モロにノイズを激しく拾ってしまうこと
・アンテナチューナーにもよりますが、100W程度しか出力を出せないこと
・やはり電波の飛びがいまいちで、パイルアップでは勝てないこと

悩ましいのですが、メリットがデメリットを上回るので、
現時点ではこのアンテナに落ち着いています。

交信の実力ですが、
・国内はもちろん、海外局とも交信可能です。
 7MHz、14MHz帯で、欧州、北米、オセアニアなど、デジタルやCW、SSBで交信できています
・この狭いベランダに、カウンターポイズで設置を確保。
 全バンド(3.5-50MHz)でSWR1.5以下に保てます

正直、それなりに楽しめるアンテナシステムだと思います。

ただ、残念なのが外来ノイズがひどすぎることです。

おそらく隣接の太陽光発電システムによるノイズだと思いますが、
7MHzから14MHz帯までは激しいノイズでバリバリと雑音が常時聞こえ、
SSBやCWの音が聞き取れず、交信する意欲がなくなります泣

そこで考えたのがリモート運用システム。
これがなかったら、アマチュア無線をやめていたかもしれません。

リモート運用システムについては、
別の記事で詳しく書きたいと思います。

マンションベランダのアンテナでは制限があるものの、

・全バンドに出られる。
・電信(CW)は、我慢すればなんとか耐えられるノイズレベルなので、リモートではなく目の前にある無線機とアンテナで楽しめる
・目立たず収納でき安心

という理由で、一定の満足感はあります。

さらに改良していきたいと考えています。

73 & 88
CU AGN

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です