【太陽活動】Xクラスフレアが多発し、短波帯の交信が不調

5月11日から12日にかけて、低緯度オーロラが観測されたと報道されています。
日本でも北海道や石川県で見られたようです。

Xクラスの太陽フレアがここのところ多発しており、5月8日から3日間で7回発生したのは観測史上初との報道もありました。

短波帯の通信は、太陽フレアによりデリンジャー現象が発生し、低調です。
オレンジ色のsevereなデリンジャー現象が発生したようです。

デリンジャー現象の様子を表した地図。日本に発生していることを示している
SEVEREレベルのデリンジャー現象が発生している (日本時間2024年5月11日10時43分:情報通信機構Webサイトより)

イオノゾンデを見ると電離圏が無くなっています。これでは通信できませんね。
短波帯の通信は、影響を受けて、まったく不調です。

電離圏を表すイオノゾンデ画像で、電離圏が全く観測されていない
イオノゾンデの画像。電波を反射する電離圏が全くなくなっている (日本時間2024年5月11日10時40分:情報通信機構Webサイトより)

自局のIC7300のスペクトラムスコープを見ても、電波を全く受信できていません。
移動運用に行くつもりでしたが、挫けてしまいました。

7MHz帯のスペクトラムスコープには何も映らず、電波が受信できていないことを示している
日本時間2024年5月11日10時45分頃の7MHz帯スペクトラムスコープ(JS2AZO固定局)

 

ちなみに、普段は以下のように通信が活発に行われています。5月11日はいかに不調だったかわかります。

4月28日のスペクトラムスコープには多くの信号が示されている
日本時間2024年4月28日17時頃の7MHz帯スペクトラムスコープ

 

太陽活動が活発な方が遠方との交信ができてありがたいのですが、活発過ぎるのも困ったものです。
こんな時は、届いたQSLカードの整理やUHF/VHF帯での交信など、ゆっくり楽しむのがいいですね。

大規模太陽フレア発生に関する臨時情報(情報通信研究機構Webサイト)

  DE JS2AZO
HPE CU AGN SN.
GL 73 & 88.

 

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