CQ誌のCW特集がいい!私もCWの魅力について考えてみました
2025年7月号のCQ誌特集は、CW。
「やっぱりCWは面白い。モールス通信の魅力」
CW(電信)好きの私にとっては、素晴らしい記事で、興味深く読みました。
CWは練習が必要ですが、努力に値する、素晴らしいモードだと思います。

特集のポイント
特集記事ではCWについていろいろな視点で紹介されています。参考にしながら、私にとってのCWの魅力について考えてみました。
CWを始めたきっかけ
「海外交信にCWは必須」「遠くの無線局と交信したい」という理由で、CWを始められた方が多いようですね。CWは、小出力で簡易なアンテナでも、よく電波が飛んで行ってくれます。同じ設備なら、SSBやFMの音声通信よりも、遠くの無線局と交信できる可能性が高くなります。これはとても大きなメリットです。
また、CWはほぼ世界共通語なので、言葉のハードルが低いのも気に入っています。

加えて、電鍵を操作して交信する様子が、いかにも無線通信をしているという感じであこがれた、という意見もよく聞きます。
他で紹介されていましたが、子供たちにも、CWの交信の様子は人気とのこと。
そう、かっこいいんです!
私の場合は、自宅がマンションなので、小さなアンテナしか設置できません。また、HF帯のノイズがひどくてSSBの交信は厳しい環境です。
そのため、ノイズにも強いCWをやるしかなかったというのが正直なところです。
現在の生活環境では、太陽光発電設備も増えており、私と同じような境遇の方が多いのではないかと思います。
そういう方にこそ、CWはお勧めです。
SSBではどうにもならない環境ですが、CWなら影響はあるものの、十分楽しめます。
海外交信
やはり海外など遠方の無線局との交信を目的にCWを運用する方が多いようです。
特にグローバルなコンテストでは、こちらが弱小設備と弱小出力でも、相手先のすごい設備と、コンテストなので何としても交信しようという熱意に助けられて交信できることが多いです。
コンテストでCQを出すと、海外からもコールされる快感を味わうこともできるので、私も時々参加しています。
CWを好きな理由
CWを好きな理由が(当然ですが)人それぞれ違っていて、こういう視点もあるんだ、と納得です。
特に共感できたのが、「上達を感じられる」という点と、音声ではないのに「感情が伝わる」という点。
CWの練習を始めたとき聞いていたオーディオを今あらためて聞いてみると、とてもゆっくりに感じます。
当時の自分では必死で聞いていたスピードなので、明らかに受信能力は向上しています。
また、移動運用時のパイルアップで1局あたりの交信時間を比べてみると、
これも以前と比べてかなり効率的に交信できるようになっています。
CWは練習や経験を積むほど「上達を感じやすい」素晴らしいモードだと思います。
達成感を感じると、さらに次に挑戦する意欲がわいてきますね。
これが、CWをやる人はアマチュア無線を長く続ける傾向にある理由ではないかと思っています。
また、短点と長点の組み合わせのCWでも、「相手もこの交信に喜んでくれたな」とか「あせってるようだ」など、
ある程度感情がわかるのが、気に入っています。
先日の移動運用時、多くの局からコールしてもらっているときに、ずっとコールしてくれいる局がありました。
信号が弱いため他の局を優先せざるを得なかった状況の中、他局のコールが途絶えても引き続きコールしてもらえたので、
ようやくコールバック。ノイズぎりぎりのレベルで何度も聞き返しながら交信が成立ました。
相手局のTUの打ち方から、感謝と喜びを感じました。聞き取りにくい中で聞えてきた、最後の e e は、格別でした。
もしかして私が過大に解釈しすぎているのかもしれませんが、
CWだからこそ、その感情が伝わってきたときの達成感が大きくなるのかもしれません。
CWの運用スタイル
基本的な599BKから、ラバースタンプ、欧文平文、和文ラグチュー、リモート運用など、様々な運用スタイルに触れられています。
私は移動運用時の599BKの方式か、移動運用局をコールする際の599BK方式がほとんどです。
しかし移動運用で誰からもコールが無くCQを連発しているときに、コールしてもらった時にはうれしくて感謝を伝えたくなるので、
少し付け加えることもよくやります。特に次のフレーズは、リズムが良く打っていて気持ちいいのでやっちゃいます。
TNX FER UR CALL HPE CU AGN 73 VA ee
記事でも紹介されていましたので、ちょっとした気の利いたフレーズを送るのは、積極的にやっていきたいと思っています。
よくグダグダになるんですが、まあそんなときはひとり車内で大笑いしながら、交信を続けています。

今は特に、この2年ほど和文を練習してきたので、和文交信の経験を積むことと、
欧文は平文による交信を目指してヘッドコピーをできるようになりたいですね。
アマチュア無線のほかのモードでも言えることですが、CWはとくに奥が深いモード。
やればやるほど楽しめるモードだと感じます。
リモート運用
遠隔地にシャックを設置し、リモートでCWを運用する事例が紹介されていました。
私も以前から、6kmほど離れた実家に無線機とアンテナを設置して、リモート運用しています。
ノイズとスペースのマンションの制約から逃れる苦肉の策ですが、
CWについては通信による遅れが発生するのと、電鍵が使えないため満足に運用できていません。
うまくリモートで、電鍵を使って交信する方法があるようなので、今後の研究テーマです。

生涯のホビーへ
生涯の取り組みとしてCWを教えたり広めたりする活動に取り組んでいる人が、その活動の紹介記事を書いておられました。
私は自分が楽しむことしかできていませんが、まずは多くの人にCWの楽しさを伝えて、
アマチュア無線やCW運用する人が増えればいいなあと思っています。
最後に
今回の記事は、これからのCW運用を考えるうえで、とても参考になりました。
再び書きますが、CWをやる人は、アマチュア無線を長く続ける傾向にあるとのこと。
なんだかわかる気がしています。
CWに取り組んでよかったですし、まだまだやること、楽しめることが、たくさんありそうです。
わくわくしますね。
いろいろやってみて、ここで紹介したいと思います。
DE JS2AZO
HPE CU AGN SN.
GL 73 & 88. TU.