愛知県POTA CW愛好会の岐阜一斉移動運用にアクティベーターとして参加し、4つの公園をアクティベート、451交信を達成しました
2025年6月28日、29日、愛知県POTA CW 愛好会主催の岐阜県一斉移動運用(以下、一斉移動)にアクティベーターとして参加してきました。
岐阜県一斉移動運用は、第一回の愛知県、第二回の滋賀県・福井県に続く3回目の開催です。

愛知県POTA CW 愛好会からの参加局(以下、メンバー局)は18局。
岐阜県のPOTA対象公園27公園に分かれて、全ての公園で運用する計画です。
ハンターにとっては、二日間で岐阜県のPOTA公園と交信するチャンス。
アクティベーターにとっては多くの局からコールしてもらってパイルアップを楽しんで、
みんなで大いに盛り上がろうという趣旨です。
私は第一回目には参加できませんでしたが、前回の滋賀・福井に初参加、
とてもいい経験をさせてもらったので、今回も全力で!参加させてもらいました。
目次
事前準備
一斉移動を最高に楽しむため、前回の一斉移動が終了してすぐ、各局準備をスタートしました。
私の課題は、アンテナです。本番に間に合うよう、アンテナの強化に取り組みました。
アンテナの強化
一斉移動に参加するアクティベーター各局は、経験も豊富で、ノウハウをたくさん持っています。
特に教えてもらったのが、記事でも紹介しているEFHWアンテナです。
メリットは、
- アンテナチューナー不要、切り替え不要で、7,14,21,28MHzの複数バンドに出られる
(私の場合まだ28MHzがダメなのですが。。。) - ワイヤーの途中で長さを変更できるようにすると、10,18,24MHzでも使えるようにできる
- 普段使っているモービルホイップより、送受信性能に優れている
ということです。
運用中、アンテナはそのままで、無線機の操作だけでバンド切り替えができるのが、とくに便利に感じます。
ただ、デメリットもあり、
- 20m弱のワイヤーを張るので、展開できる場所が限られる
- 設営/撤収が、モービルホイップより面倒
- まだ調整しきれていないので、若干SWRが高い
などですが、メリットがデメリットを上回ります。
今回の一斉移動で担当する恵那峡県立自然公園(JP-1422)では、
十分EFHWアンテナを展開することができるので、そこでの使用を前提に製作。
本番運用の前週に、愛知高原国定公園(JP-0128)で試験運用し、
とりあえず問題なく使えて十分交信できたので、何とか実戦に間に合いました。
自作アンテナなので、心配要素もあります。
また、連続運用していると発熱によりSWRが上昇する報告もあるので、
予備でモービルホイップを準備しておきました。
まさか、通行止めが続くとは
今回は、残念ながら天生県立自然公園の道路が冬季の雪の影響で損傷し、通行止めが続いているため、
ここでの運用をあきらめざるを得ませんでした。移動運用に慣れたメンバー局が、
いろいろ運用場所を検討しましたが、最終的には難しいということで、移動しないことに決定しました。
広報活動
せっかくすごいアクティベーターたち(私は違いますW)が一斉移動するので、
より多くの方に知ってもらおうと思い、リリースを作って配布してみたところ
- ハムのラジオ 第650回放送
- hamlife.jp記事「<岐阜県のすべてのPOTA対象(27か所)公園と交信するチャンス>愛知県POTA CW愛好会、6月28日(土)と29日(日)に7MHz帯/CWをメインで一斉移動運用を計画」
で告知してもらえました。
ありがとうございました!
さあ、いよいよ本番です。
一斉移動初日は、JP-1422でじっくりと運用
初日の28日、アクティベーター達は、それぞれの自宅から、割り当てられた公園へ向かい、アクティベートしました。
私は恵那峡県立自然公園JP-1422です。1日1か所なので、朝から夕方まで、じっくり運用できます。
しかも、ここには広い駐車場があり、EFHWアンテナを展開可能です。

EFHWの本格実戦投入
楽しみで気持ちが盛り上がり、予定より早く起きて出発、とてもいい天気です。
EFHWアンテナを設置し、7時過ぎから7MHzで運用を開始しました。
7MHzで順調に交信でき、2時間少しで95交信。
呼ばれなくなって、14MHzに変更ですが、無線機のバンド切り替えだけなので快適です。
さすがEFHWと自画自賛、感激しながらCQを出しますが、
コンディションがいまいちなのか、あまり呼ばれません。
とはいえ韓国の局とも交信でき、とりあえず満足して再度7MHzへ戻ってCQを出して粘っていると
いいペースでコールがあります。
1時間ほど粘って50局と交信完了。やはり7MHzはたくさんコールしてもらえます。
バンドを変えて多くの交信を狙う

昼食後、10MHzにバンドを変更しました。
EFHWアンテナでは調整しきれていないので、モービルホイップです。
このバンドは、7MHzと少し違う、落ち着いた雰囲気で交信でき、大好きなバンドです。
1時間ほどで45交信と、順調にコールがありました。
時間がまだまだあるので、7MHzで運用しているメンバー局をコールしてから、
21MHzにバンドを変更。すぐにバンドを移れるので、いいなあと思いながらCQを出しました。
メンバー局1局からコールがあった後、ロシアと韓国の局と交信。
ハイバンドはコンディションがいまいちなのか、3交信だけになりましたが、
自作のアンテナから出た電波が、ロシアまで飛んでいることが嬉しい。
出発予定時間まで30分ほどあるので、
ここで再び、7MHzにバンドを変更してCQ。
7MHzはこの日3回目ですが、まだ交信していない局からコールがあります。
結果、27局と交信、途切れたところで初日の運用を終えて撤収、ホテルに向かうことにしました。
初日の交信数は227交信。POTAサイトにアップロードすると、重複があり、225交信となりました。
- JP-1422 恵那峡県立自然公園
- 運用時間07:09-15:30 QSO:225
途中、メンバー局とアイボール
運用していると、こちらに向かってまっすぐ走ってくる車があります。
アンテナがついているので、すぐにアマチュア無線局であることが分かりました。
コールが途切れた時に「一斉移動やってます」と声をかけると「私もメンバー局です」とのことで、
それにしても、よく運用場所が分かったものです。
この後も宴会で会いましたが、うれしい公園でのアイボールとなりました。
やはり恵那峡に来たらあまから本店の五平餅
ここの五平餅がおいしいので、お土産に買っていきました。

メンバー局が集まって、作戦会議の宴会
岐阜県各地のPOTA対象公園に散っていた仲間が、可児市のホテルに集結。
宴会で運用状況を確認し、翌日の作戦会議を行いました。
これが大きな楽しみの一つです。
通行止めのためできなかった1か所を除いてすべてのPOTA対象公園から運用できたので、
翌日は当初の予定通り運用することを確認しました。
また、多くのノウハウを教えてもらいました。最高です。
一斉移動2日目は、3か所の公園をアクティベート
2日目の最初の公園は、せせらぎ渓谷県立自然公園(JP-1430)で、
事前に移動運用地に選んだ道の駅まで100km弱の距離があります。
7時30分くらいには運用開始したいので、6時前にホテルを出発しました。
この日は3か所公園を回るので、すぐに設置/撤収できるモービルホイップを使います。
渓流の傍にあるせせらぎ渓谷県立自然公園(JP-1430)
道の駅パスカル清見に隣接するふるさと公園が駐車場も広く、トイレもあり、運用地に適しています。
到着すると何台か宿泊したであろう車が停まっていました。
広い芝生があり、近くを流れる馬瀬川では、アユ釣りでしょうか、流れに入って釣りをしている人が数名。
静かな癒される雰囲気ですが、この日も暑かったので、扉を全開で運用開始です。

コンディションがいまいちで、CQ連発
メンバー局をコールしてPark to Parkを稼いだ後、8時15分ごろからCQ開始。
途中、混信があるようなので周波数を変更し再スタートしながらCQを出しますが、
いまいちコンディションが良くないのか、あまり連続してコールされません。
少々焦りながらも、このような時は、コールしてくれた局との交信を少し濃密にして楽しみます。
CQが続いた後にコールしてくれた場合は、「コールありがとうございます!」
QSL TNX FER UR CALL CU AGN 73 TU e e
重ならずに1局だけのコールの場合、名前が分かっていると「〇〇さんありがとう!」
QSL DR 〇〇SAN CU TU e e
このような時は相手局も合わせてくれることが多く、交信した感じを楽しむことができます。
パイルアップもいいですが、これもまた楽しいですね。
そんなことを考えながらCQを出していると、パラパラとコールされ、
1時間30分ほどで41局、そこそこの結果を得ることができました。
10MHzと14MHzもいまいちのコンディションながらなんとか交信
10MHz用モービルホイップに付け替えて、CQ。
ノイズが多くいまいちコールされなかったので30分ほどで14MHzへバンドを変更しても
それほどコンディションが良くないものの、CQを出しているとコールされ、少しずつ交信数が増えていきました。
しかし午後には次の岐阜県百年公園から運用したいので、あまり時間がありません。
1時間30分ほどで35交信できたところで、終了して岐阜百年公園に向かうことにしました。

ちょっとコンディションがいまいちだったかなという感じですが、CQで粘って
せせらぎ渓谷県立自然公園では、3時間30分で76交信となりました。
- JP1430 せせらぎ渓谷県立自然公園
- 08:13-11:40 QSO:76
岐阜県百年公園(JP-1434)では快適な運用ができた
岐阜県関市にある岐阜県百年公園までの距離は約71km。
コンディションが良くならないかなと思いながら車を走らせました。

この公園は以前に運用したことがあるので、雰囲気はよくわかります。
自分の担当外ですが、ここのあと、もう一か所行きたいので、
木陰に車を停めて、早速運用開始です。
コンディション回復、7MHzだけで楽しめた
運用しているメンバー局をコールしてPark to Parkをゲットした後、
CQを出すと順調にコールされます。朝のコンディションよりは、はるかに良くなった感じです。
こんな状況では、メンバー局から教えてもらった通り、できるだけ効率よく交信するために、
QSL CU TU de JS2AZO/2 K
JXXXXXX
JXXXXX GA 599 BK
GA TU 599 BK
QSL CU TU de JS2AZO/2 K
という感じで一往復減らしていきます。
ペースが上がり、テンションも上がって、どんどん進む感じを楽しめます。
時々途切れてCQを出しながら、2時間30分連続で続けることができ、107交信となりました。
他のバンドへは移らず、この日の最後の運用地、奥長良川県立自然公園に移動することにしました。
- 岐阜県百年公園(JP1434)
- 13:51-16:20 QSO:107
最後はオマケの奥長良川県立自然公園(JP-1428)
岐阜県百年公園から数キロの距離で見つけておいた、
奥長良川県立自然公園の運用場所にすぐに移動。

30分ほどで運用開始しましたが、前回と同じく、ノイズが結構高い。
まあ仕方がないので、例によってメンバー局をコールした後、とにかく7MHz電信でCQを出してみました。
ノイズで聞き取りにくいこともありますが、順調にコールがあります。
ノイズレベルぎりぎりの2局はかなり苦労しましたが、他はほとんど苦労することなく交信完了でき、
ノイズを極端に恐れる必要はなく、とにかくやってみるほうが良いと、あらためて認識しました。
50分ほどで43交信の結果は、想定以上でうまくいきました。
- 奥長良川県立自然公園(JP1428)
- 16:53-17:49 QSO 43
岐阜県一斉移動のJS2AZO関連まとめ
最終的に2日間で4公園をアクティベートし、総交信数は451となりました。
交信数は滋賀・福井県一斉移動運用時とほぼ同じです。
もう少し交信数を伸ばしたかったのですが、まあ十分満足です。
反省点・気づいた点
- EFHWアンテナはとても良い。もう少し調整してさらに使いやすくする
- CQでコールされなくても、すぐにはあきらめず、続けているとゆっくりではあるが交信数は伸びていく
- バンドを変更して運用する方法は有効。どんどん動いてみる。
- EFHW並みの実力で、駐車スペースの外に出ない強力なアンテナが必要
- 二日目はもっと遅くまで粘って、10MHzや21MHzもやるべきだった。
また一斉移動運用を企画するようなので、参加したいと思います。
交信していただいた各局、ありがとうございました。
DE JS2AZO
HPE CU AGN SN.
GL 73 & 88.